『卵アレルギー用食パンケーキ』の食べ比べ実験をしてみた
こんにちは、照り焼きチキンです。
先日娘の誕生日ケーキを作ったときに、卵アレルギーの息子用に食パンケーキも作ったと記事に書きました。
それがこちらのケーキ。
このケーキは丸く切った食パンに生クリームを塗ってフルーツをはさんで作りました。
息子に一口もらって食べてみたのですが、「美味しいけどケーキではないな」と感じました。あくまでも食パンと生クリーム、つまりフルーツサンドイッチであって、ケーキではないと感じました。
具体的に言うと、
- 甘味が足りない
- パンの味がする(イーストの風味と塩味)
- 食感がもっちりしていてケーキのふんわり&しっとりとは違う
今回はこのフルーツサンドを少しでもケーキに近づけられないかなーと思い、食べ比べ実験をしてみました。
息子の卵アレルギーについて
実験する前に息子の卵アレルギーの状態について説明していきたいと思います。
息子の卵アレルギーは正確に言うと『卵白アレルギー』です。
卵白のなかでも熱耐性たんぱく質のオボムコイドに高いアレルギーをもっています。
なので息子の場合、卵黄は食べられます。
かかりつけ医からも卵黄は積極的に摂取させるようにと指導を受けています。
今現在、息子が食べられる市販の卵入りの加工品は、キューピーのマヨネーズ(ハーフはダメ)や森永乳業のアイスクリームMOWなどがあります。
また、私が料理の際、卵黄と卵白に分けて卵黄のみ繋ぎなどに使用する、というようにして食べさせています。
これらは成分表示に卵黄と表示されていますが、完全に卵白が含まれていないかというと、そうわけではないと思います。だって生の卵黄と卵白を分けたって、卵黄にちょっとは白身つきますからね。
何が言いたいのかというと、照り焼きチキンの息子は卵白アレルギーだけどごく微量の卵白であれば大丈夫なくらいのアレルギーであるということが言いたいのです。
ちょっとでもダメな子は本当にダメですからね。
なのでこの記事はあくまでの息子のアレルギーに対応するものであって、全ての卵アレルギーの子に大丈夫なものではないのでご注意ください。
実験の準備
今回使用したパンはこちら。
フジパンの『本仕込』の8枚切りです。
成分表示はこのように。
袋に7枚しか入っていないのは私が朝食に1枚食べたからです(*‘∀‘)
一応イーストフードが入っていないものをと思ってこちらかPASCOの『超熟』を購入しています。
これを直径5㎝のクッキー型で抜いていきます。
丸く抜いたものを2枚使って、生クリームを塗ったミニ食パンケーキを作っていきます。
『卵アレルギー用食パンケーキ』の食べ比べ実験
①食パンに生クリーム
まずは何もしない食パンに生クリームを塗ったもの。
2~3口くらいで食べられそうな大きさです。
②シロップを塗ったもの
次は食パンにシロップを塗ってから生クリームを塗ったもの。
シロップの材料
- 砂糖 25g
- 水 50ml
- レモン汁 3滴
材料を混ぜてレンジでチンして砂糖を溶かします。
今回は三温糖を使用したのでシロップが琥珀色をしています。
これを刷毛で食パンに塗り、クリームを塗ります。
シロップは多めに塗ります。
③シロップ(甘め)を塗ったもの
次は②のシロップよりも甘めのシロップで作ります。
食パン自体にケーキほどの甘味がないため、通常より甘めのシロップを作りました。
シロップの材料
- 砂糖 35g
- 水 50ml
- レモン汁 3滴
材料を混ぜてレンジでチンして砂糖を溶かします。
これを刷毛で食パンに塗り、クリームを塗ります。シロップは多めに塗ります。
④シロップ(甘め)+ラム酒を塗ったもの
次は③のシロップ(甘め)にラム酒を加えたもので作りました。(こどもはNG)
ブランデーでもOKです。
シロップの材料
- 砂糖 35g
- 水 50ml
- レモン汁 3滴
- ラム酒 キャップ1杯弱
材料を混ぜてレンジでチンして砂糖を溶かしたものにラム酒を加えます。
これを刷毛で食パンに塗り、クリームを塗ります。シロップは多めに塗ります。
⑤フレンチトースト(電子レンジ)
次は卵黄のみ使ったフレンチトーストを作って、クリームを塗ります。
フレンチトーストの材料
- 卵黄 1ケ
- 砂糖 小さじ2
- 牛乳 50ml
- バニラエッセンス 1滴
使うのは卵黄だけ。
砂糖はちょっと多めにしています。
材料を全て混ぜます。
型抜きした食パンをひたし、卵液をしみこませます。
まずは電子レンジで加熱したものを作ります。
別皿に取り出し、500Wで1分20秒加熱しました。
粗熱がとれたらクリームを塗ります。
⑥フレンチトースト(無塩バターを使ってフライパン加熱)
今度は先ほどのフレンチトーストを電子レンジではなくフライパンで加熱しました。
卵液にひたした食パンを無塩バターを溶かしたフライパンでじっくり焼きます。
美味しそう!
このまま食べたーい( *´艸`)
粗熱がとれたらクリームを塗ります。
以上6パターンで食パンケーキを作ってみました。
見た目は基本的に同じですね。
画像見にくいのですが横から見るとフレンチトーストの⑤と⑥は他のに比べて高さがありません。
持った感じも卵液が染み込んでいる分、重さがあります。
これを冷蔵庫で3時間ほど冷やし、クリームをなじませてから食べ比べていきたいと思います。
いざ食べくらべ!
①食パンに生クリーム
まずは切ってみる。
見た目はふんわり感があるがもっちりしているためフォークで1口サイズに切りづらい。
美味しいけど食パンと生クリームの味。ケーキではない。
②シロップを塗ったもの
しっとりしていてフォークで切れる。
シロップの甘さでケーキ感があるが、イーストの風味や塩味などパンの味も残っている。
③シロップ(甘め)を塗ったもの
しっとりしていてフォークで切れる。
イーストの風味や塩味などパンの味は感じられないが、とにかく甘すぎる。
④シロップ(甘め)+ラム酒を塗ったもの
しっとりしていてフォークで切れる。
強い甘味とお酒の風味が感じられる。ケーキに塗った時よりお酒を強く感じる。
⑤フレンチトースト(電子レンジ)
グニグニした硬い食感でフォークで切れない。
味は卵の風味が感じられてケーキに1番近い。
⑥フレンチトースト(無塩バターを使ってフライパン加熱)
しっとり重めのケーキのような食感。
味は卵の風味がしてケーキに近いが、バターの風味が邪魔をしている。
実験結果まとめ
食感について
1位 ②シロップを塗ったもの
2位 ⑥フレンチトースト(フライパン)
食感については、どれもケーキと同じにはなりませんでした。
シロップは少ないとしっとりしないし、多いと噛むとシロップがあふれてきて、加減が少し難しいと思います。
フレンチトーストは加熱した直後はふんわりとして美味しいですが、冷めると固くなってしまいます。卵黄だけ使っている影響もあるのかもしれません。
特に電子レンジは中まで加熱しようとすれば水分が飛ぶためかグニグニして美味しくなかったです。
味について
1位 ⑤フレンチトースト(電子レンジ)
2位 ②シロップを塗ったもの
3位 ③シロップ(甘め)を塗ったもの
味については、フレンチトーストの方が卵の味が感じられてケーキに近いと感じました。やっぱり卵の風味って大事ですね。
ただバターを使って加熱したものは、とにかくバターの風味がクリームの美味しさを邪魔していました。
シロップを塗ったものは②が自然な甘さで食べやすかったです。
③はとにかく甘すぎて、砂糖の味しか感じられませんでした。
④のラム酒を加えたものはお酒の風味が強くて、お酒をたっぷり使ったケーキだとすれば美味しいけど、ショートケーキとしては残念な味になりました。
こども向けならお酒は使えないので、どちらにせよ④は選ばないと思います。
ちなみに夫は④のラム酒を加えたものが一番好きだそうです。
総合的に
1位 ②シロップを塗ったもの
2位 ⑥フレンチトースト(フライパン)
3位 ③シロップ(甘め)を塗ったもの
これはあくまで照り焼きチキン個人の感想です。
感想と反省
以上の結果をふまえて、次回作るときの改善点を考えていきたいと思います。
まずは②シロップを塗ったものについて。
②の食パンケーキの問題点はイーストの風味や塩味など、食パンの風味が残っているところ。
なのでシロップの塗る量を増やすか、砂糖の量を増やせば良いのではないかと思います。
シロップは塗りすぎるとびちょびちょになって食感が悪くなるので、加減しながら気持ち多めに塗っていけばいいと思います。
砂糖は③シロップ(甘め)で35gにしたら甘すぎたので、25gから30gに変更すればよいのではないでしょうか。
製菓酒を加えると食パンの風味が消えますが、加える際は極少量(小さじ1/2以下)で良いと思います。
次に⑥フレンチトースト(フライパン)の食パンケーキついて。
これはバターの風味が邪魔だったこと、食感がやや硬かったことが問題点でした。
なので焼き方を変えて、卵液の牛乳の量を増やせばよいのではないかと思います。
まずは焼き方について。
電子レンジではダメだったので、バターを使わずにフライパン用アルミホイルを使って、フライパンかトースターで焼いてみるといいと思います。
卵液は卵黄1個に対して牛乳50mlで作りましたが、牛乳を75mlに変更するといいかもしれません。
あとは断面を見るとわかると思いますが、今回中心まで卵液が染み込んでいません。
なので時間をおいて中までしっかり染み込ませればもっと良かったと思います。
次回食パンケーキを作るときは以上の反省を踏まえて作ってみたいと思います。
ここまで見てくださってありがとうございます。
感想や質問などありましたらお気軽にコメントください。
それではまた(*‘∀‘)ノ